掲載日:2023年12月10日
コインランドリーの開業に必要な設備とは?
コインランドリーを始めるにあたり、以下のものを用意する必要があります。
※土地や建物をお持ちでない方はその準備なども必要です。
〇コインランドリー機器一式
洗濯乾燥機・乾燥機・渦巻型洗濯機・スニーカー専用機など
〇店舗工事
コインランドリー店舗の内装工事・看板や外装工事など
〇備品・消耗品
たたみ台・ベンチ・清掃用具・洗剤・柔軟剤など
〇コインランドリー開業の宣伝ツール
チラシ・ポスター・ホームページ・のぼりなど

Point!コインランドリー機器について
後述しますが、コインランドリー機器(洗濯乾燥機・乾燥機など)に最も費用が掛かります。
機械は中古で購入することも可能ですが、故障リスクやメンテナンス費用が掛かる可能性が考えられます。十分に整備された機械や比較的年数が経過していない機械を使用することをオススメしています。
機械はリース契約することで、開業費用を抑えることができます。詳しくは、こちらのコラムに記載しておりますので、参考にご確認ください。
Point!店舗について
コインランドリー店舗を作るには下記パターンがあります。
〇賃貸テナント(空きテナントを借りて、賃料を支払い運営)にて開業
〇自己所有している土地にコインランドリーを建てて開業
〇自己所有しているテナントにて開業
コインランドリーの店舗は、おおよそ10坪~25坪の土地で作られます。
都市部ではテナントに入ることも多いですが、郊外地域であれば自動車3~5台が停められる駐車場を完備するのが一般的です。
テナントや土地をお持ちの方は、そこがコインランドリー運営に適している場所なのか調査しましょう!
テナントや土地をお持ちでない方は、それらを探す必要があります。
Fujitakaでは、無料で立地調査を実施しています。採算の取れない土地で無理な出店をすすめることはありません。安心してご相談ください!
コインランドリーの開業費用はいくら?
コインランドリーの開業費用は、店舗の大きさやコインランドリー機器の種類・台数、立地によって大きく変わります。
おおよその開業資金としては、以下の通りです。
小規模店舗 1,500万円~2,000万円前後
中規模店舗 2,500万円~3,000万円前後
大規模店舗 3,500万円~4,000万円前後
※建築費は含みません
コインランドリー開業費用のモデルプラン
開業費用のモデルプランとして、具体的な金額をご紹介します!
モデルプラン 10坪プラン(小規模店舗)
〇コインランドリー機器一式 約1100万円
洗濯乾燥機・乾燥機・渦巻型洗濯機・スニーカー専用機などのコインランドリー機器一式を7年リース契約した場合の想定金額です。
それぞれの内訳は以下の通りです。
〇店舗工事 約500万円
〇備品・消耗品 約30万円
〇コインランドリー開業の宣伝ツール 約10万円
モデルプラン 20坪プラン(中規模店舗)
〇コインランドリー機器一式 約2200万円
洗濯乾燥機・乾燥機・渦巻型洗濯機・スニーカー専用機などのコインランドリー機器一式を7年リース契約した場合の想定金額です。
それぞれの内訳は以下の通りです。
〇店舗工事 約700万円
〇備品・消耗品 約40万円
〇コインランドリー開業の宣伝ツール 約10万円
Point!開業費用はいくら?
ご紹介した金額は、あくまで目安となります。開業費用は、店舗の大きさや機器台数によって大きく変わります。
「開業費用が想定より高い…」と感じる方も多いでしょう。
皆さまの予算に合わせた店舗をご提案させていただきますので、お気軽にご相談ください!
また、下記ページでは、様々なモデルプランを店内のイメージ図付きで掲載しています。
毎月の売上に関しても幅広いパターンで見積もっているので、参考にご確認ください。
コインランドリーの収支モデルプランを紹介
ここからは、コインランドリー経営の売上と運営コストのモデルプランをご紹介します!
コインランドリー経営は安定した売上が期待できるため、長期的に見て利益を生み出しやすいビジネスです。
モデルプラン 10坪プラン(小規模店舗)
まずは、10坪の土地で開業し、毎月の売上が60万円だった場合のシミュレーションをご紹介します!
※記載金額は目安であり、売上等を保証するものではありませんので参考にご覧ください。
機械代は、7年リース契約の1,122万円を月々返済する想定で設定しています。
毎月60万円の売上があった場合、初期費用を回収するには約1年10カ月かかる計算となっています。
※上記の内容には土地代やテナント代が含まれておりません。
Fujitakaで開業される場合は、シミュレーション時にそれらの金額も踏まえてご提案いたします。
モデルプラン 20坪プラン(中規模店舗)
次は、20坪の土地で開業し、毎月の売上が100万円だった場合のシミュレーションをご紹介します!
※記載金額は目安であり、売上等を保証するものではありません。
こちらも10坪プラン同様に、機械代は7年リース契約の2,242万円を月々返済する想定で設定しています。
毎月100万円の売上があった場合、初期費用を回収するには約1年11カ月かかる計算となっています。
※上記の内容には土地代やテナント代が含まれておりません。
Fujitakaで開業される場合は、シミュレーション時にテナント代なども考慮をしてご提案いたします。
Point!売上について
コインランドリー開業初期は、店舗の認知度も低く売上が上がりづらいことが多いです。
初めから上記のようにしっかりと利益が出るわけではないため、コインランドリー開業前に収支計画を立てる必要があります。
いつでもお気軽にご相談ください!
コインランドリー開業までにすることは?
コインランドリー開業手順を4つのステップに分けて解説します!
①コインランドリー出店相談
後述しますが、コインランドリー開業成功のポイントは「市場調査・立地選定」です。それを含め、コインランドリー開業準備は入念に行う必要があります。
まずは、開業実績が十分にある信頼できる会社に相談をしましょう!具体的な開業費用や運用方法について相談し、不安を解消しましょう。
Point!フランチャイズ加盟 or 個人経営 どちらがいい?
コインランドリー開業にあたり、フランチャイズ加盟するか個人経営にするかを決める必要があります。選ぶ基準は様々ですが、特徴をまとめましたので、参考にご覧ください。
フランチャイズ経営の特徴
〇開業前の市場調査・立地選定や収支計画、開業後の運営管理をフランチャイズ本部に委託可能
〇安定した集客のため、フランチャイズのブランド力を活用することできる
〇フランチャイズ加盟金や毎月ロイヤリティの支払い(売上の3~10%)が必要なため、手元に残る資金は少なくなる
個人経営の特徴
〇フランチャイズ加盟金や毎月のロイヤリティの支払いがないため、利益率が高い
〇価格やサービス内容をすべて自分で決めることができ、経営の自由度が高い
〇開業直後はブランド力がないため、店舗の認知度が上がるまで集客に苦労する場合がある
Fujitakaでは、全国展開しているオリジナルブランド「ホワイトピア」をご利用いただけますが、フランチャイズではないので加盟金やロイヤリティは発生しません!もちろん、集客の相談や開業後のサポートも行っていますので、安心してご相談ください。
②市場調査・立地選定
まず、ターゲットとなるエリアの市場調査を行い、競合やニーズを確認します。
特に、住宅街や大型マンションの周辺など世帯数が多い場所は利用者が多い傾向があります。
また、人通りが多く、駐車場がある場所を選ぶことや商業施設の導線上の立地は集客力が向上します。
どのような条件の土地がコインランドリー開業に向いているのか、まとめたコラムをご紹介します!参考にご覧ください。
Point!コインランドリー開業成功のポイント「立地」
コインランドリー開業成功のポイントは、立地が70%、オーナー資質・ノウハウ それぞれ15%と言われています。
コインランドリー経営成功には「立地」が最も重要と言っても過言ではありません。しっかり市場調査し、採算の取れる場所を選びましょう!

③収支計画・店舗企画設計
○収支計画
次に、コインランドリーの規模や設置する機器の種類、運営方法などを具体的に決めた事業計画書を作成します。
これにより、銀行融資・リース契約など資金調達に説得力のある資料となります。
○コインランドリー店舗のコンセプトを決める
サービス内容や営業時間を検討します。近年、トランクルームやジムなどと併設する事例も増えてきています。
近隣施設や利用者層を考え、どのようなコンセプト・サービスが喜ばれるのか考えていきましょう。
○コインランドリー機器の選定
洗濯機や乾燥機の選定も重要です。国内外のメーカーからさまざまな種類が販売されており、耐久性や機能性、メンテナンスの容易さを考慮して選びましょう。
最新の機器では、スマートフォンでの遠隔管理や支払い方法の多様化も可能です。
○店舗のデザインを考案
店舗設備の配置や内装デザインを考えます。店舗の雰囲気やデザインは、清潔感があり、利用者が快適に過ごせる空間を目指しましょう。
④施工・開店準備
店舗デザインやコインランドリー機器の選定が決まれば、いよいよ施工です。コインランドリーオープンまでには、法的手続きや宣伝も必要です。
○法的手続き
開業に際して、各種許可申請が必要です。保健所への開設届(一部の地域では不要)や消防への乾燥機設備の設置届などが必要となります。
事前に行政の担当窓口で必要な手続きを確認しておくことが大切です。
○近隣住民への宣伝
コインランドリー店舗認知のためにオープンを近隣住民へお知らせしましょう。以下のようにオンライン・オフラインで様々な宣伝方法があります。
・SNS/ウェブサイト/Googleマップ
・新聞折り込みチラシ/ポスティング/のぼり旗
詳しい宣伝方法については、下記コラムでご紹介しています。参考にご覧ください。
予算や利用者層に合わせて宣伝方法を考えましょう!
コインランドリー開業で必要な届出
保健所に提出する届出
コインランドリーを設置する地域の保健所には、「コインオペレーションクリーニング営業施設開業届」を提出しなければなりません。
こちらを提出すると、保健所職員が施設基準を満たしているか、店舗へ確認に来ます。施設基準を満たしていないと、コインランドリーの開業ができません。そのため、基準をしっかりと理解して店舗の設計をしましょう。
施設基準は各地域の保健所により異なります。主な内容を以下のコラムに掲載しているので参考にご覧ください。
また、開業届だけではなく、従業員名簿・店舗の見取り図・店舗の配置図・施設概要・法人の場合は登記事項証明書などの書類提出も必要となります。
消防署に提出する届出
「コインランドリー開業の届出でなぜ消防署?」と感じる方もいらっしゃるでしょう。火消防法では、コインランドリーの乾燥機・洗濯乾燥機は「火を使用する設備、器具等に対する規制」に該当するため、管轄の消防署への届出が必要になります。
ただ、自治体によっては、この届出を不要としている場合もあるので、提出の必要性はご確認ください。
コインランドリー開業で失敗しないための注意点
市場調査・立地選定はしっかりと!
開業資金だけでなく運転資金も用意しておこう!
コインランドリーの開業にあたって、運転資金の確保も重要です。
コインランドリーの経営は初年度の売り上げが1番伸びないと言われています。運営を続けていくと、多くの場合は4~5年で売上が安定するので、開業費用だけてでなく、運転資金も用意しておきましょう。
コインランドリー開業事例
コインランドリーの開業事例をいくつかご紹介します。集客や店舗デザインについてなど参考にご覧ください。
N-STANDCAFE&LAUNDRY[福島県・郡山市]
LEAFIS世田谷2丁目店[東京都・世田谷区]
コインランドリーに各地の有名ラーメンの無人販売店が併設しています。洗濯のついでに美味しいラーメンが購入できます!
最近、コインランドリーと様々なビジネスが組み合わさった店舗が多く見られます。上記のようなカフェや食品販売店との併設店もあれば、トランクルームやトレーニングジムなど、その組み合わせはとても幅広いです。
併設によって多店舗との差別化を図り、オリジナリティのある店舗として認知度を上げることができます。
コインランドリーの併設店についてのコラムもあわせてご覧ください!
AQUA木津川店[京都府・木津川市]
コインランドリー店舗がショッピングモール内にあるので、洗濯の待ち時間に買い物ができます。
「コインランドリー経営」といえば「土地活用」のイメージがある方もいらっしゃるかもしれませんが、空室や空きテナントで開業することも多くあります。
ショッピングや複合施設に入っていると「買い物している間に洗濯ができる!」「洗濯している間に美容室へ寄ろう!」など、待ち時間の有効活用ができます。
自身で併設店を運営する余裕はないといった方にもおすすめですね。